贅婿~ムコ殿は天才策士~

    後宮を舞台にした女たちのドロドロの愛憎劇や、イケメンと美女のキラキラのラブコメディもいいけれど、“やられたらやり返す!カラっと痛快なドラマ”が好きな方にはぜひ見ていただきたい!このムコ殿の華麗なる手腕と、お嫁様とのピュアでキュートな夫婦の物語を❤

     

    シリアスな連載小説を書いていた作家が、突然連載中止を言いわたされ、同じ主人公で今度はコメディを書くことに!その物語では、現代のビジネスマンが古代の王朝に転生、周りからバカにされる贅婿(婿養子)のニン・イー(寧毅)として生きていくことになります。しかし彼の頭の中には、現代のビジネスのノウハウがいっぱい。それらを駆使して、家業である蘇氏布店の女主人となることを目指す妻のスー・タンアル(蘇檀児)を助けていきますが……。

     
    主人公のニン・イーを演じるのは、「相声」という中国の伝統的な話芸を行う、いわゆるお笑い芸人のグオ・チーリン(郭麒麟)。いかにもな“イケメン”ではない彼が、愛するお嫁さんのために敵を退け、ユニークな方法で商売を成功させていく、その飄飄としたデキる男ぶりとお嫁さんに対する距離感(もうちょっと近づいてもいい気も……)に、惚れずにはいられません!

     

    妻のスー・タンアルを演じるソン・イー(宋軼)は、グオ・チーリンとは人気ドラマ『慶余年~麒麟児、現る~』で姉と弟の役を演じており、姉と弟が今度は夫婦に!?と話題に。彼女は『風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~』ではワン・イーボー演じる主人公の妻を演じていますが、本作でも清楚な美しさは輝くよう。商売熱心、でも婿殿にはなかなか好意を伝えられない、恋には不器用なヒロインを好感度高く演じています。

     

    現代人の感覚を持ったまま、古代王朝の贅婿になってしまったニン・イー。入り婿だからと馬鹿にされることや、タンアルが女性だからと商売をすることを身内にも阻まれ、彼女の無能な叔父や従弟が布問屋をつごうとすることに納得できず、静かに対抗していきます。この叔父従弟親子がなんともまぬけかつ憎々しい顔をしており(ある意味名演!)、汚い手口でタンアルの商売や新店開店を妨害。タンアルは度々窮地に陥りますが、そこで婿殿が登場し、問題を鮮やかに解決!この痛快さはちょっと言葉では言い表せないので、ぜひご覧になってお確かめください。

     

    また、個人的な意見ですが、このドラマのキーアイテム(?)、見た後にどうしても食べたくなるのが「ピータン(皮蛋)」!ドラマの中では古代中国にピータンはなく、ニン・イーが開発し、売り出したことになっています。彼は妓楼で遊んだ罰として贅婿の更生施設・男徳学院に入れられ、そこで自信を失っていた贅婿たちや、気のいい駙馬(皇女の婿、ある意味最も偉い贅婿!)、隠遁していた将軍などと出会い人脈を広げますが、その贅婿仲間たちとピータン商売を始めます。食べればおいしいけれど、匂いが強くなかなか食べてもらえないピータンをどうやって売っていくか、サイドビジネスとして始めたピータン屋がどう布商売を助けていくのか、見どころの一つです。

     

    そして、ドラマが進むに連れて気になってくるのが、ニン・イーとタンアルのロマンス。もともと契約結婚で、タンアルが店の主人になれたら婚姻は破棄するという約束のもと、ニン・イーの活躍でタンアルの商売はどんどん成功し、二人の別れの日も近づいていきます。一緒に苦境を乗り越えていくうちに、呑気な顔して実は頼もしいニン・イーに好意をもっていくタンアル。そんなタンアルの気持ちに全然気づかないニン・イー。何も知らないお姑さんからは「孫の顔を見せろ!」とせかされて……。見ているこちらがやきもきする展開、じれキュンたっぷりですが、ここは思いがけず、タンアルの力技が炸裂する瞬間を楽しみにお待ちください。

     

    前半は商売と夫婦の愛情物語でしたが、後半は蜜月旅行(ハネムーン!)で訪れた霖安の街で、大きな騒動にまきこまれるニン・イーとタンアル。ニン・イーはここで女統領のリュウ・シーグゥア(劉西瓜)に目を付けられれ賊軍の軍師にされてしまい、タンアルとは離れ離れに。ここでも策を弄し逃げようとしますが、賊軍に占領された地で困ってる人々を見捨てられず、また正義感が強く自分を信頼するシーグァのこともなかなか裏切れず……。ニン・イーはタンアルと再会できるのか? また商売人に戻れるのか? 最終話まで見届けてください!

     

     

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    文:熊坂多恵
    編集・ライター。映画雑誌の編集部をへて、フリーランスに。中国時代劇ドラマをメインに、台湾、韓国、日本などのエンタメ関連の記事を編集したり、執筆したり。中国時代劇ではイケメン主人公の侍従や師匠(イケオジやおじいちゃん)に惹かれがち。でも現在の推しは防弾少年団(BTS)。
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