『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』監督MTJJ・中国メディアのインタビュー(日本語の翻訳版)

  『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』のウェブアニメ版では放送開始以来、今年で9年目に突入したものの、28話しかありません。このことはよくファンの間で「死ぬまで待とう」っと、自虐ネタとなっていましたが、そこで原作及び監督のMTJJは「劇場版羅小黒(ロシャオヘイ)を作ろう」の「必殺技」を出しました。

劇場版『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』はすでに中国で3億人民元(約45億円)以上の興行収入や、中国の映画口コミサイト「豆瓣」で8.2点(10点満点)の好評などを獲得しました。
監督MTJJの話によると、「劇場版の制作ペースはすでにウェブ版より速くなったが、それても五年くらいはかかった。スタジオにおける制作チームは全員で五十人、そのうちアニメーターは四十人。一秒12枚の原画で計算すれば、尺が100分間の劇場版なら7万枚あまりの原画が描かれた。朝10時出勤、夜10時退勤。アクションシーンだと一日で1秒か2秒のものが完成できる。。もしその1秒の中で登場するキャラクターが増えれば、数日かかるケースもしばしばなんだ。」

「高嶺の花」的な野良猫と3000人民元の生活費
監督のMTJJは、もともとアニメ制作の出身ではありません。ただ幼い頃から絵を描くこともアニメを見ることもが大好きで、そのためウェブ版「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)」を見れば、あらゆる日本アニメの影響を受けていたことが分かります。
また猫の妖怪「羅小黒(ロシャオヘイ)」、実はモデルがいます。MTJJがアニメ業界を入る前、「羅小黒(ロシャオヘイ)」と同じような黒い野良猫を拾って飼ったことがあります。猫の気性はかなり強いため、半年を飼っても飼い主と馴染まない、まるで「高嶺の花」のようでした。その野良猫こそ、見た目が可愛くて人畜無害な羅小黒(ロシャオヘイ)が戦闘状態に入ると、どんでもない殺傷力の持ち主に変身する由来でもありました。


9年間も続いたウェブアニメ版では「羅小黒(ロシャオヘイ)」が人間世界で彷徨う末、人間の女の子「小白」とほのほの新生活を始めました。監督自身がかつて飼っていた野良猫と違う、小黒は人間に甘えることもできるし、猫砂でなくトイレで済ませることもできます。リアル世界の「小黒」ができなかったこと、アニメの世界で全部実現させたでしょう。
また『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』のウェブアニメ版について、もう一つ「伝説」があります。それはMTJJが3000人民元(約4万5千円)の制作費で、半年かけて、たった一人で第一話を完成したことです。しかし、「3000人民元の制作費」はどうやって計算できたでしょう。それは、MTJJが第一話を作ろうとする時、キャッシュカードに残っていた生活費はちょうど3000人民元しかないからです。半年の間、MTJJはアニメを制作しながら自炊で節約生活も続け、そのため、ウェブアニメ第一話の制作費は「3000人民元」になりました。
ウェブアニメ版の物語は、小黒と小白の出会いから始まり、人間と妖怪が共存するキテレツな架空世界の中で展開しました。アフターストーリー的な存在だったウェブアニメ版の中では、劇場版の物語と関連するネタはちらほらあります。
監督によると、劇場版の物語は9年前プロジェクトを企画する時はすでに考えていました。「例えばアニメの主人公がサラリーマンの場合、現時点職場でのことだけではなく、主人公が幼い頃や学生時代での体験も考えしなければならないね。脳内すでにあったものだけでも、劇場版なん作分も作れるはずよ。」

自分と意気投合しない投資者はいらない
制作費が少ない、制作スタッフも足りない中、コツコツと制作したウェブアニメ版『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』は徐々に人気が上昇し、特に小黒のイメージはSNSスタンプに通じて世の中で有名になりました。
ちょうど同じ頃、中国アニメ映画市場は発展し続け、ヒット作が輩出しました。そこでMTJJのところも投資者がやって来て、劇場版の話が出てきました。しかしMTJJは、「小黒を自分が想像するイメージから離れ、つまり自分の意見を賛成ではなかった」っと述べ、自分と意気投合しない投資者は拒否しました。
劇場版にあたる制作チームは、ウェブ版時期の10人から50人まで増えました。しかし長編劇場版アニメにとって、50人の制作チームはまだ小規模に過ぎません。幸い今回の『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』は中国市場で理想的な興行収入を獲得したため、これから羅小黒(ロシャオヘイ)の物語は順調に続けられるでしょう。
次の予定や目標に聞かれると、MTJJは「ウェブ版アニメが月一回放送できることを目指す」っと話しました。
MTJJがほかのメディアにインタビューされた際、名前の漢字表記はなぜ「木頭(中国語で木材の意味)」っという話があり、監督の答えは「(自分が)木訥だから」でした。例えば先月中国の成都市で行われたプレミアム上映会の時、観客から「中国アニメ映画市場のヒット作はほとんどCG作品の中、なぜ2D手描きアニメに拘った」の質問に対し、監督は「自分は手描きアニメしかわからないから」っという木訥で素直な答えを出しました。木訥なMTJJ監督がアニメを制作すると、天然とも言われるほどピュアな可愛さが作品の中で現れました。「男性監督なのに、どうして出来ます?」っと聞かれると、彼は「僕は可愛いな人間だからじゃない」っと返事しました。

 

 

出典:中国「澎湃新聞」9/15(日)